2018.07.15
7月27日公開予定『ウインド・リバー』の試写会に行ってきました。
『ボーダーライン』『最後の追跡』の脚本家テイラー・シェリンダンの初監督作品。
実話に基づいたサスペンス、アメリカの先住民居住地域ウインド・リバーで起こった少女殺人事件を、地元のハンターと新米FBI捜査官が真相に迫っていくストーリー。
主演は、「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナーと「アベンジャーズ」シリーズのエリザベス・オルセン。
サスペンスでも、とても、考えさせられる作品でした。ストーリーを通して、アメリカの中の闇の部分を読み取ることでできます。
事件が起きても、アメリカであまり重要視されなかった。ネイティブアメリカンが差別されてたことの肌感が伝わってきました。そして、地元の人々の怒り、白人との溝の深さ。
ジェレミーが演じる主人公コリー、彼の経験したことについて、多くは語られていませんが、彼の抱えられ怒り、悲しみ、愛おしさ、表情からリアルに伝り、静かなシーンの中から多くの感情を読み取ることができる。
ショッキングなシーンもあり、後味の良い映画とは言えませんが、視聴者の想像を掻き立てることによって伝える描写がアートでした。
【公式サイト】http://wind-river.jp/info/