2019.12.17
『ロングデイズ・ジャーニー〜この夜の涯てへ〜』2020年2月28日公開
中国本土で1日41億円の興行を達成した歴史的大ヒット作品、鬼才毕赣ビー・ガン監督の第2作。主演は、『ラスト、コーション/色・戒』の汤唯タン・ウェイと『ファイナル・マスター』の黄觉ホアン・ジェ。映画始まって80分ほど時間がすぎると、主人公が映画館に入り、主人公が3Dメガネを装着したら、観客も3Dメガネを装着し、主人公の現実と記憶と夢が交錯する世界に入り込む追体験をすることができます。後半60分間は3Dワンシークエンスショットという斬新な手法が世界の観客を魅了、夢の中で夢を見ているような新感覚、アート作品のような映画作品。
【ストーリー】
黄觉演じる主人公のルオ・ホンウが父の死を機に、何年も距離を置いていた故郷の凱里へ戻った。そこで、幼なじみである白猫の死を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女性のイメージがつきまとう。ルオは彼女の面影を追い、現実と記憶と夢が交わるミステリアスな旅に出る。
【監督・脚本】毕赣/ビー・ガン
監督・脚本家・詩人、1989年貴州省凱里市生まれ。
2013年、短編作品『金剛經』が第19回香港IFVA賞ニューフェイス部門特別賞を受賞。2015年、『凱里ブルース』で長編デビュー。第68回ロカルノ国際映画祭新進監督賞、第37回ナント三大陸映画祭熱気球賞、第52回台湾・金馬賞新人監督賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を得ています。長編第2作にあたる本作は、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門で初公開され、その後も7つの映画祭に出品や受賞など、世界の映画祭を席巻。第8世代の中国人監督の筆頭株として大注目されています。
【キーキャスト】
ワン・チーウェン/カイチン-湯唯 タン・ウェイ
1979年杭州・浙江省生まれ、2004年中央戲劇学院監督科卒業
テレビや舞台を中心に活動、2007年アン・リー監督『ラスト、コーション/色・戒』で1万人の応募者の中から主演の女スパイ役に大抜擢。無名だった彼女がこの作品で一気に国際女優の仲間入りに。2014年、『レイトオータム』のキム・テヨン監督と結婚。その後もピーター・チャン監督『捜査官X』、アン・ホイ監督『黄金時代』、マイケル・マン監督『ブラックハント』に出演。2016年、シュエ・シャオルー監督のロマンティックコメディ『北京遇上西雅圖之不二情書』が中国本土で記録的ヒットとなり、興業的にも観客を呼べるスター女優。
ルオ・ホンウ-黄覚 ホアン・ジェ
1974年広西チワン族自治区・南寧生まれ、1992年広西芸術アカデミー舞踏科卒業
1993年ダンサーとして芸能活動スタート。1995年、長身とルックスを生かして広告モデルに転身。2004年、『恋愛中のパオベイ』にて俳優デビュー。スタンリー・クワンの『長恨歌』、シュ・ハオホンの『ファイナル・マスター』やフォ・ジェンチイの『蕭紅』など、評価の高い作品へ出演中。
白猫の母/赤毛の女-張艾嘉 シルヴィア・チャン
台湾を代表する国際女優、監督・プロデューサー
1973年、ロー・ウェイ監督のカンフー映画『いずみドラゴン嵐の決闘』でデビュー。キン・フー監督『山中傳奇』、ツイ・ハークの『上海ブルース』などの話題作で人気を確立し、歌手としても活躍、1992年『愛的代償』が中華圏で大ヒット。これまで、14作の監督作品も発表しています。
ヅォ・ホンユエン-陳永忠 チェン・ヨンゾン
白猫-李鴻其 リー・ホンチー
1990年台湾新北市生まれ。2013年、テレビシリーズ『ハリネズミを捕まえて/擁抱刺蝟』で主演デビュー。2015年、『酔って夢見て/醉生夢死』、2017年、東野圭吾の同名小説のリメイク作品『ナミヤ雑貨店の奇蹟ー再生/解憂雜貨店』でジャッキー・チェンと共演。2019年、ホー・ウイディン監督『幸福都市』で台北映画祭最優秀男優賞を受賞。今、注目されている勢いのある若手俳優。